『この冬おすすめ 雪の絶景露天と海の幸』 いい旅・夢気分

今回は、「いい旅・夢気分」(2005/2/16)で放送された白川郷の旅を紹介します。
湯湯ブログで、旅気分を味わってください。

白川郷


岐阜県大野郡白川村
1995年12月6日ユネスコは「白川郷・五箇山の合掌造り集落」を”世界 遺産”として登録しました。
国内では、白神山地屋久島、姫路城、法 隆寺、京都に次いで6番目の世界遺産です。
同集落は今後、住民が生活を営みながら 、人類共有の遺産として保護、保存されることになります。
合掌造りは、昭和14年にドイツの建築家ブルーノ・タウトの「日本美の再発見」により紹介され、以来その価値が広く認知されるようになりました。
合掌造りという名前の由来については、建物の形が、合掌が両手を合わせる仏教の拝礼の形式に似ているところから来ています。
白川郷の合掌造りの第一の特徴は、急な屋根勾配です。合掌丸太の長さが梁とほぼ等しく、屋根が60度前後の正三角形になっています。
この地域は豪雪地帯であり、急な屋根勾配は、雪が滑りやすく雪下ろしの負担が軽くなるとともに、水分を含んで茅が腐ることもありません。
また、構造的に日射受熱量が夏に最も少なくなるので、涼しく生活することができます。
第二に、規模の大きさです。
梁間がほかの地方の合掌造りと比べ長く、合掌丸太も長大となり見る者を圧倒します。
この建物規模を活かし屋根内部を多層式にすることで、本地域の主要産業であった養蚕や焔硝製造を建物内で行えるようにしています。
第三に、屋根部分に釘を使用していないことです。
豪雪地帯であり、風の強い本地域では、家屋全体が柔らかく揺れに強い必要があります。このため、梁を柱の中心で固定する「シャチ」を用いたり、屋根が揺れても復元するように、藁やネソ(マンサクの若木)で部材を締め付ける工夫が凝らされています。
また、配置においても工夫がみられます。
ほぼ全ての家屋が妻側を南北の方位に向けて建てられています。
特に白川村では、南北に貫通する庄川に沿って風が吹き抜けるため、表面積の少ない妻側を南北の方位に向けることにより、風の抵抗を最小限にしています。
ほとんどの家屋が同一方向を向いているため、景観的に非常に整った印象を与えます。

野外博物館 合掌造り民家園

岐阜県大野郡白川村荻町2499
自然地形を生かした広い園内に廃村になった飛騨加須良集落の合掌造り民家を移築し、25棟の民家が立ち並んでいます。
神社、寺本堂までも合掌造りで昔のままに保存公開されています。
復原した各民家では、伝承(民具作り)ごとが実演され、予約によって参加体験(そば打ち、機織り)もできます。
茅葺き屋根の合掌造り民家内部には養蚕の道具類などが展示されています。
世界遺産の荻町合掌集落にあり、実際に合掌造り民家の内部を見学できるのも魅力です。

合掌乃宿 孫右エ門

岐阜県大野郡白川村荻町360
庄川沿いに建つ合掌造りの宿です。
部屋からは川が眺めることができます。
囲炉裏を囲んでの食事を楽しんでください。

白川郷の湯

岐阜県大野郡白川村荻町337
世界文化遺産 白川郷荻町合掌集落内に所在する世界文化遺産唯一の宿泊設備を伴った温泉施設です。
露天風呂からは傍らを流れる庄川が見渡せ、ジェットバスやハーブの香りが漂うミストサウナが配置される内風呂も好評です。

平瀬温泉 藤助の湯 ふじや

岐阜県大野郡白川村平瀬303-16
今宵の宿は12軒ある温泉宿の一つ、藤助の湯ふじやです。平成14年。昔ながらの温泉旅館だったふじやに、新しい顔ができました。
古民家を移築して造られた新館です。

白川村の宿巡り・あなたの旅巡り