『八代はよかとこばい!』 るり色の砂時計
今回は、「るり色の砂時計」(2005/3/20)で放送された八代の旅を紹介します。
湯湯ブログで、旅気分を味わってください。
万葉の里 水島
熊本県八代市水島
三世紀半ばから四世紀はじめにかけて崇神天皇、次いで景行天皇が八代地方に行幸され、古い時代から八代は中央と関係があリました。
景行天皇が「水島」で神に祈ると泉が湧いたという伝説があります。
後に長田の王が景行天皇の故地を偲び、水島で歌を詠みます。
「聞きし如 まこと貴く 奇(くす)しくも 神さび居るか これの水島」
「芦北の野坂の浦ゆ 船出して 水島に行かむ 浪立つなゆめ」
河童祭り
熊本県八代市妙見町2464 悟真寺
八代市の前川橋のほとりに「河童渡来の碑」が建っています。
仁徳天皇の時代に、九千匹の河童が中国より泳いで渡ってきた上陸地点がこの地であると言われています。
毎年六月に、河童祭り(川まつり)が行われます。
悟真寺に伝わる話では、「ある晩のこと、寺の和尚が用便をしていると、近くの中宮川の河童が出てきて、和尚の尻をなでた。怒った和尚が河童の腕をへし折ったところ、もうこれから悪戯はしないから腕を返して下さいと言うので、和尚は腕を返してやった。その後、子供の水難事故がなくなったという」、このような言い伝えから始まったのが「河童祭り」です。
水難除けの川祭りで、祈祷、読経の後、前つりの若竹とお神酒を川に流し、男の子が淵を泳いで対岸に御幣を立てに行きます。
寿司割烹 葵
八代市本町1-13-26
「葵」は、石垣とお掘りが城下町の歴史を伝える八代城趾のほど近くにあり、贅を尽くした季節の味覚がたのしめます。
日奈久温泉 不知火ホテル
熊本県八代市日奈久温泉中西町新4
室町時代に発見されたという古い歴史を持つ八代の「日奈久温泉」は3つの共同浴場と30軒あまりの旅館・ホテルがあります。
応永16年(1409年)浜田六郎が、父の刀傷を癒そうと神に祈り温泉を発見したと伝えられるところから孝行泉とも呼ばれています。
江戸初期に細川家の藩営温泉に指定され、八代城主や参勤途上の島津侯も、よくここを利用しました。
昭和5年には種田山頭火も日奈久温泉の「織屋旅館」に宿泊し、その日記の中に「温泉はよい、 ほんとうによい。ここは山もよし海もよし、出来ることなら滞在したいのだが、いや一生動きたくないのだが」と日奈久を称賛しております。
毎年8月1日前後に現れる不知火でも有名です。
「不知火ホテル」は、日奈久温泉の中の白い建物の和風旅館です。
温泉は湯量たっぷりの純粋な天然温泉で飲用でき、土蔵風呂と大理石風呂があります。