『春の京都特別編』 旅の香り時の遊び
今回は、「旅の香り時の遊び」(2005/4/19)で放送された京都の桜を巡る旅を紹介します。
湯湯ブログで、旅気分を味わってください。
醍醐寺
京都市伏見区醍醐東大路町22
醍醐寺の創建は、貞観16年(874)です。
理源大師は上醍醐山上で地主横尾明神(よこおみょうじん)の示現によって霊泉(醍醐水)を得、小さな堂宇を建立し、准胝(じゅんてい)観音像・如意輪観音像を安置したのに始まります。
さらに、醍醐天皇の御願によって、延喜7年(907)に薬師堂が建立され、また五大堂が落成されて上醍醐の伽藍が完成しました。
ひきつづいて下醍醐の地に伽藍の建立が計画され、延長4年(926)に釈迦堂が建立され、ついで天暦5年(951)に五重塔が落成し、下伽藍の完成をみました。
境内は、下醍醐、上醍醐に分かれ、100余りの堂塔僧房が散在します。
醍醐寺は、春の桜で有名です。
4月には,豊臣秀吉が行った「醍醐の花見」にちなむ「豊太閤花見行列]」を催します。
豊臣秀吉が醍醐の花見を催したのは、慶長3年(1598)の春。吉野の花見をたいそう喜んだ秀吉が、伏見城下で吉野に負けない花見をしたいと探しあてたのがこの醍醐の地です。
三宝院で行われた、その盛大な花宴のようすは「醍醐花見図屏風」に描かれ、往時の様子を伝えています。
総門から仁王門に続く桜の馬場でソメイヨシノやヤマザクラがびっしりと花を付け、五重塔前ではシダレザクラなど数百本の桜の花を楽しめます。
インクライン
京都と琵琶湖を結ぶ水路「琵琶湖疎水」は、水道用水の確保と、船での交通の充実を図るために明治時代に建設されました。
インクラインは、船が上がれない急な坂を貨車を使って引っ張り上げるための線路の跡です。
当時の台車や橋などがそのまま残され、明治期のノスタルジックな雰囲気が漂います。
線路沿いには高さ約5mのソメイヨシノの並木が約582mも続き、道の両脇にいっせいに桜が立ち並びます。
桜のトンネルをゆっくりと散策してみてはいかがですか。
平野神社
京都市北区平野宮本町1
平野神社は桜の名所として知られ、寒桜系は晩秋から冬に咲き、春早咲きのもは3月中旬から、遅咲ききのもは4月下旬まで約1ケ月以上に渡って桜が楽しめます。
魁、桃桜、染井ヨシノ、紅しだれ、平野妹背、虎の尾、寝覚、一葉、旭日、胡蝶、衣笠、大内山、白雲、御車返、大島、茂山、白妙、麒麟、楊貴妃、ウコン、手弱女、嵐山、普賢象、おけさ、瓢箪、松月、手毬、撫子、有明、御衣黄、突羽根など約50品種、400本のそれぞれ風流な名前と京の名所の趣のある花が楽しめます。
哲学の道
北は銀閣寺から南は若王子(にゃくおうじ)に至る約2キロの琵琶湖疎水分流沿いの小径です。
もともと「思索の小径」と呼ばれていましたが、近代を代表する哲学者の西田幾多郎が好んで散策し、思索にふけったことなどから「哲学の道」・「哲学の小径」と呼ばれるようになりました。
近辺には銀閣寺・法然院・安楽寺・永観堂等、名所・旧跡も豊富です。
桜の名所として知られており、疎水に沿うように桜が咲き並び、見事な桜のトンネルができます。
岡崎桜回廊 十石舟めぐり
京都市左京区岡崎
4月1日〜5月8日までの桜の季節だけのイベントです。
疎水を往復するこの小さな舟からは、また違った桜が見られます。
岡崎の南禅寺舟溜り乗船場から夷川ダムまでの往復約3kmを40分かけて十石舟を運行しています。
井出 地蔵院
京都府綴喜郡井手町井出東垣内
樹齢約270年の枝垂れ桜があり、境内を中心に全部で7本の枝垂桜が見事な花を咲かせています。
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