『冬の京都スペシャル』 旅に香り時の遊び

今回は、「旅の香り時の遊び」(2005/2/22)で放送された京都の旅を紹介します。
湯湯ブログで、旅気分を味わってください。

金閣寺(北山鹿苑寺

京都市北区金閣寺町1
足利三代将軍義満が、西園寺公経の山荘の跡に「北山殿」と呼ぶ別邸を造ったのが始まりです。
応永15年義満が没するまで政治の中心となりますが、彼の死後、遺言通り夢窓国師を開山とし義満の法号鹿苑院殿から二字をとり、鹿苑寺と名づけられました。
大半の建物は応仁の乱などに焼失し、さらに昭和25年に一人の学僧によって放火され焼失してしまいました。
現在の建物は昭和30年に再建されたもので、昭和62年には、金箔が全面張り替えられ、きらびやかな姿を蘇らせました。
鏡湖池に臨む三層の楼閣の金閣は、初層は寝殿造りの「法水院」、二層は武家造りの「潮音洞」、第三層は唐風の「究竟頂」となっており、三つの違った様式で造られてされています。
二層と三層は漆の上から純金の箔が張ってあり、屋根は椹の薄い板を何枚も重ねたこけら葺きで、上には中国でめでたい鳥といわれる鳳凰が輝いています。
また、衣笠山を借景とした池泉回遊式庭園は室町時代を代表する名園として知られています。

東寺 五重塔

京都府京都市南区九条町1
東寺は平安遷都(794年)の翌々年、桓武天皇平安京鎮守のため、朱雀大路の最南端・羅城門の東西に建立した寺の一つで、西寺に対し東寺と呼ばれています。
空海(弘法大師)によって真言密教の根本道場とされ、寺号も「教王護国寺」と称されるようになりました。
五重塔は天長3年(826年)に着工し877年に完成しました。
現在の塔は徳川家光の寄進によって再建された総高57mの現存する日本の古塔中最高の塔です。
東寺の伽藍配置は、奈良時代の寺院建築形式で、南大門・金堂・講堂・食堂(じきど う)・北大門が一直線に並び、南大門の東に五重塔、西に潅頂院、その北に空仏像、空海の遺品など多くの文化財が保存されています。
東寺では、毎月21日に全国屈指の規模の「弘法市」が開かれています。
古伊万里や掛け軸など様々な骨董品が境内に並び、多くの人でにぎわいます。

清水寺

京都市東山区清水1-2
京都を代表するお寺のひとつ。平安朝以来“清水(きよみず)さん”で親しまれてきた観音信仰の霊場西国三十三所めぐりの第16番の礼所にもなっています。
伝承によれば、宝亀9年(778)、延鎮上人が観音の夢告により開山し、この延鎮上人に帰依した坂上田村麻呂が、延暦17年(798)に十一面千手観音立像を安置すために仏堂を建てたのが始まりとのことです。
本堂は「清水の舞台から飛びおりたつもりで・・・」という諺でも有名な舞台造りで、139本の巨大な柱の組合せに支えられて断崖の上に建っております。
この本堂の裏手が「えんむすびの神さま」として若い女性に人気の地主神社になります。
本殿前に左右の守護石で「めくら石」という一対の石があり、一方の石から一方の石へ目を閉じたまま歩くことができれば、恋の願いが叶うといわれています。
音羽山清水寺は、1200余年前、すなわち奈良時代の末、宝亀9年(778)の開創になります。
奈良子島寺の延鎮上人が「木津川の北流に清泉を求めてゆけ」との霊夢をうけ、松は緑に、白雲が帯のようにたなびく音羽山麓の滝のほとりにたどり着き、草庵をむすんで永年練行中の行叡居士より観世音菩薩の威神力を祈りこめた霊木を授けられ、千手観音像を彫作して居士の旧庵にまつったのが、当寺のおこりであります。
その翌々年、坂上田村麻呂公が、高子妻室の安産のためにと鹿を求めて上山し、清水の源をたずねて延鎮上人に会い、殺生の非を諭され、鹿を弔うて下山し、妻室に上人の説かれたところの清滝の霊験、観世音菩薩の功徳を語り、共に深く観世音に帰依して仏殿を寄進し、ご本尊に十一面千手観音を安置したのであります。
その後、上人は坂上公を助け、協力して更に地蔵尊毘沙門天とを造像してご本尊の両脇士とし、本堂を広く造りかえました。
音羽の滝は、清水滾々と数千万年来、音羽の山中より湧出する清泉で、金色水とも延命水ともよばれ、わが国十大名水の筆頭にあげられる。ここより「清水寺」の名がおこったわけであります。」(清水寺公式ホームページより)

長楽寺

京都市東山区丸山町626
建礼門院ゆかりの長楽寺は、延暦24年(805)、桓武天皇の勅命により、最澄を開基とし、観音菩薩を本尊として創建されたといわれています。
室町時代に、国阿が時宗の寺としました。
安徳天皇の母、建礼門院は、文治元年(1185)、壇ノ浦で死にきれず、源氏に捕らえられてこの寺で出家し、天皇の菩提を弔ったと『平家物語』は伝えています。
石段を上りつめると本堂があり、建礼門院の供養塔があります。
書院には安徳天皇の直衣(のうし)を再現した幡が保存されています。
建礼門院の画像をはじめ、一遍上人像など慶派の仏像も見られます。

錦市場

京都府京都市中京区錦小路通青町〜高倉間
豊臣秀吉の天下統一後の頃に開設されて以来、400年余り、京都の人々に「にしき」と呼ばれ、親しまれているのが錦市場です。
錦小路通のうち、寺町通から高倉通までの長さ約400m、道幅3mの商店街に136軒の商店が軒を連ねています。
扱っている商品は、京野菜、漬物、鮮魚、佃煮、豆腐、おばんざいなど、実に多彩です。
今も地元の人や観光客など連日多くの人で賑わう、まさに「京の台所」です。

北野天満宮

京都府京都市上京区馬喰町
菅原道真公を祀る三大天神の一つです。
菅原道真公が亡くなった後、京都は落雷、地震が続いたため、道真公のたたりだと思い、霊を慰めようと創建されたものです。
「天神さん」の愛称で親しまれ、受験生の合格祈願で有名な神社として知られています。
境内には50種約2000本の梅が植えられ、例年2月初旬から梅苑が公開されています。
毎月25日は「天神さん」の市があり、骨董品や古着・衣料品などの露店が並びます。
特に12月25日は「終い天神」、1月25日は「初天神」と呼ばれ、多くの参拝者が訪れてにぎわいます。


京都市内の宿巡り